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History of GEN KINKICHI YAGI HOUCHOUTEN

八木庖丁の歴史

御料理庖丁の元祖、

源金吉 八木庖丁店の歴史

 弊店の先祖は、安政年間(1854年頃)に「刀鍛冶」を生業とし、亀岡藩松平公の御留鍛冶としてお仕えしていました。明治二年の廃刀令以降は、御料理庖丁・打刃物製造・調理用御道具類専門店として、刃物を中心とした質の良い調理道具全般を提供し続け、今日に至っております。

 その永きに渡り、日本料理発祥の地・京都はもとより、日本全国の腕の良い料理人の方々にご愛用いただいております。

 そして2018年には老朽化のため、永きに渡り愛されてきた前店舗を改装し、長い伝統と新たな時代の様式を併せ持った新店舗で、京都の台所・錦市場のほど近い今までと同じ場所で、志も新たに次の百年も皆様から愛される庖丁・調理道具の専門店となるよう、日々、精進を続けております。

お店の看板
錦市場の様子

京の台所・錦市場の傍らで

京都の食を支え続けて…

「京都の台所」として有名な『錦市場』は、京都の食材が一同に集結する、京都で最も有名な商店街です。
その歴史は古く、いまから400年以上前から魚の販売を中心に栄えていたそうです。現在では全長390mのいかにも京都らしいアーケードに126のお店が軒を連ね、多彩な食材に留まらず、独自の食材を活かしたカフェや食事処も開店して、連日多くの人で賑わっております。
 弊店はこの地元の人や料理人たちも通う「京都の台所」に寄り添うように調理道具を販売してまいりました。京都・錦市場をお訪ねの際には、ぜひとも「八木庖丁店」まで、お気軽に足をお運びくださいませ。

宮中に伝わる食の儀式

「式庖丁」に使われる

庖丁と箸

日本料理の始祖と言われる四条中納言・篠原山蔭が新式を定めたことに由来し、今も宮中に伝承される食の儀式が「式庖丁」(または「庖丁式」)です。
 節介などのおめでたい日に行われてきた荘厳な食の儀式で、大きな俎板に乗せた魚や鳥を烏帽子・直垂をまとった庖丁人が、真魚箸(まなばし)を巧みに使い、庖丁刀で切り分け、素材に一切手を触れずに、様々な「瑞祥」と呼ばれるめでたい形を表すものです。今も様々な機会に披露される式庖丁ですが、祇園祭の期間中の七月十五日に生間流の式庖丁が八坂神社に奉納されています。
 八木庖丁店には、かつて山蔭神社に奉納された「式庖丁」の額が伝えられています。
式庖丁の写真
これから調理道を志す方々をはじめ、御家庭でもプロの認めた源-金吉印-八木庖丁の御愛用を伏してお願い申し上げます。
お店の前で撮った写真